ナチ侵略へのプロパカンダ★長岡鉄男外盤A級セレクション アバド プロコフィエフ:カンタータ アレクサンドル・ネフスキー

壮絶な録音で、まさに大画面を見る感じ。

DE DGG 2531 202 クラウディオ・アバド プロコフィエフ:カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」

通販レコードのご案内《長岡鉄男・外盤A級セレクション盤》DE DGG 2531 202 クラウディオ・アバド プロコフィエフ:カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」

若きアバド&ロンドン交響楽団による名演、アナログ最終期の優秀録音です。
中世ロシアの英雄、アレクサンドル・ネフスキーを描いた1938年公開の映画音楽としてプロコフィエフが作曲。翌1939年に演奏会用の楽曲として再構成し、カンタータ『アレクサンドル・ネフスキー』として初演されました。ロシア音楽を好むアバドは、とりわけムソルグスキーとプロコフィエフが得意。こちらの「アレクサンドル・ネフスキー」とアルゲリッチやミンツとの協奏曲、そして「ロメオとジュリエット」は新旧ともに最高の演奏に思います。シカゴ響との「キージェ中尉」も凄まじいオーケストラ演奏と録音で、大太鼓が腹に響くものでした。
アバドとロンドン響の名盤は、録音も目覚しくよい。このカンタータは、表題音楽ですので、非常にわかりやすく、迫力も満点。強弱のダイナミックレンジが広くて、どんな大きな音でも、細部がよく聴こえる。長岡鉄男氏が「外盤A級セレクション」(第1巻)で評されていたとおり、壮絶な録音で、まさに大画面を見る感じ。オブラスツォワの歌う哀歌、彼女の歌も素晴らしいけれど、オーケストラの美しさも特筆したい。氏の言われたとうりの音が眼前に展開するこの1枚です。

1979年6月ロンドン、ワトフォード・タウン・ホール録音。アナログ最終期の優秀録音です。
https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27439

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • DE DGG 2531 202 クラウディオ・アバド プロコフィエフ…
  • DE DGG 2531 202 クラウディオ・アバド プロコフィエフ…
BLUE LINE, STEREO (110g), Release 1980。
 シェークスピアの「夏の夜の夢に」メンデルスゾーンがつけた音楽や、ドーデの「アルルの女」にビゼーがつけた音楽は劇付随音楽とされるものですが、現代に於いては多くの作曲家が映画のサウンドトラック音楽を仕事の一つにしていますが、映像作品の創成期に、映画に音楽をつけることに熱を入れていたプロコフィエフが、「戦艦ポチョムキン」で有名なエイゼンシュタインの依頼で、1938年に、この「アレクサンドル・ネフスキー」の映画に付随音楽を作曲することとなった。
プロコフィエフは、この音楽から7編を抜き出し、カンタータ形式の声楽作品にしたてあげたのが、この曲。このカンタータは、表題音楽ですので、非常にわかりやすく、迫力も満点。プロコフィエフの音楽は、ドラマテックであるとともに、国を蹂躙されて苦しむロシアの民を深刻に描いたり、戦士を悼んだ独唱が入ったり、最後は賛歌ありと、なかなかヴァラエティー豊かで楽しめる。
故郷に帰ったならば伝えよ、ロシアは甦った。恐れず、訪れよと。ただし、剣を手にとる者は剣によって滅びる。ロシアは永遠にこの信念を変えることはない...

反骨者が作る国威発揚映画、骨太の歴史劇。

 広大な国土と豊富な資源に恵まれているロシアは、東方からは蒙古、西方からは北欧諸民族の征服の野望の的となっていた。13世紀、蒙古との戦いで疲幣しきっていたロシアにスウェーデン軍が侵攻を開始した。ゲルマン騎兵団が侵攻し、残虐な戦いぶりで緒戦を勝利におさめていた。そこで憂国の民衆は、スウェーデンを屈しさせたノヴゴドロゴ公アレクサンドル・ネフスキーを将に迎え、ゲルマンとの決戦に臨んだ。エイゼンシュテイン初のトーキーで、クライマックスの計算し尽くされたチュード湖上のシークエンスは全体の三分の一にもあたり、壮麗無比の迫力。プロコイエフの音楽と有機的に結びついた一大映像シンフォニーとなっている。
湖の氷が割れゲルマン軍が湖水に呑まれていく場面も壮絶。美しい少女オリガを巡っての騎士ガブリーロとワーシカの争いなどのアクセントもあるにはあるが、
十三世紀のロシアに実在した名将アレクサンドル・ネフスキーが、西方から侵入したゲルマン軍をうちやぶって祖国の危機を救ったという故事を、製作当時西側からソビエトに重圧を加えていたナチをゲルマンになぞらえて描いたともいわれる歴史映画。
ほとんど主役は甲冑に身を固めた何千ものエキストラである。巻末に掲られる警句“剣を持って攻める者あらば……云々”でわかる通り、間近に迫ったナチ侵略への抵抗プロパカンダ映画。

戦艦ポチョムキン ウクライナ南部の港町オデッサが舞台となったこの映画は,ラトビア・リガ生まれのエイゼンシュテイン監督が,モンタージュ技法という言葉を世界に普及させたものとして映画ファンには有名になっています。実はエイゼンシュテイン監督は,1910年代にモスクワの参謀本部アカデミー東洋部で日本語を学び,それがモンタージュ技法に影響を与えたと言うから不思議ではありませんか。
 例えば,「水と目の描写は“泣く(泪)”を意味する」といったことこそが「モンタージュ」だと彼の著作で述べられています。また,歌舞伎から「演技の切断」及び「演技の分解」のヒントを得たそうです。
 オデッサに行くと「ポチョムキンの階段」と呼ばれるこの映画に使われた階段があります。どこにでもありそうな階段なのですが,不思議なことに階段の下から見上げると,階段と階段の踊り場(数カ所あります)が全く見えず,あたかも長い階段が連なっているかのように見え,また,上から見下ろすと階段部分が見えず踊り場だけが下まで連なっているかのように見えます。残念ながら,現在では踊り場部分が広告になっており,上から下まで広告という味気ない風景になってしまいました。
 映画の中で,この階段を転げ落ちる乳母車のシーンがあるのですが,これに似たシーンは,映画「アンタッチャブル」を初め多くの映画の中に見られ,「戦艦ポチョムキン」が映画界にもたらした影響の大きさを測り知ることができます。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
2531 202
作曲家
セルゲイ・プロコフィエフ
演奏者
エレーナ・オブラスツォワ
オーケストラ
ロンドン交響楽団 ロンドン交響楽団合唱団
指揮者
クラウディオ・アバド
録音種別
STEREO

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
DE(ドイツ)盤


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オーダーは 品番 / 34-27439
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