作曲家の古賀政男は結婚問題の頃に、ちょっと体調を崩しまして伊豆の温泉に暫く静養に出たわけです。その時にコロンビアの社長は、見舞いにも来なかったわけ。この頃のコロンビアの社長は、アメリカ人だったわけですね。米国資本だったから。そこで古賀政男はですね、あまりにも仕打ちが冷たいという事でコロンビアを離れてテイチクに入るわけです。そこでテイチクで次々にヒットを出していきますが、この時にまたテイチクの連中がのぼせ上がって来てですね、少し横柄になってきた。 http://amzn.to/mF8M9u
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それでまたテイチクに対しても嫌気がさしてきて、古賀政男は辞めてしまいます。
ちょうどその時に政府がアメリカに文化使節団を送るという話しが出てきて、古賀政男はこの文化使節団に入りまして北米、南米を訪問致します。そして南米の1番最南端まで行って、また日本に帰ってきますが、ちょうど今度はその頃はですね、外資系の会社というのが断然引き上げておりましてコロンビアの社長もアメリカに帰ってしまいまして、日本コロムビアという会社が資本的にも外資をのけて日本的な資本になっとった。そこで古賀政男は再び、古巣のコロンビアへ帰ってきます。そしてこのコロンビアで、西条八十と組んで出した歌が「誰(たれ)か故郷を思わざる」だったわけですね。そしてそのB面に同じスタッフで、西条八十の作詞で、古賀政男の作曲で「あの花この花」という曲を出したわけです。
しかし、この曲はですね、あまり皆さんからは歌われておりません。しかし、若い女性の方にはなかなか人気のあった歌でございます。・・・(第277回 蓄音機でレコードを楽しむコンサートでの解説よりテープ起こし) http://amzn.to/mF8M9u
試聴はmp3音質ですが、非圧縮高音質での音源も用意してあります。 録音は会場で行ったものですから、暗騒音があります。mp3へコンバートしているだけで録音した状態で、整音して居ません。