《第286回 蓄音器でレコードを楽しむコンサート》市政だよりの発表は変更になりました – 大型の蓄音器でティボー、コルトーのドビュッシーを愉しみましょう。

毎月、第4日曜日に開催している『蓄音器でレコードを楽しむコンサート』の内容変更をお知らせします。
市政だより2月号の24ページに『沖縄の歌特集』と掲載してありますが、都合により6月に延期します。

講師都合によるもので、一月に入って連絡がありました。市政だよりには二月前には出稿してありますので、この場を借りて変更のご連絡とします。


毎年、2月には講師として山城先生にご足労頂いております。沖縄から日程をやりくっての事で、コンサートが終わると飛行機で早々に戻られます。沖縄でFM番組を持ってらっしゃる関係で、大変なのに『沖縄の歌』と聞いて貰える機会だと言うことで引き受けてくださっています。若手のミュージシャンを東京、大阪へ紹介することもされています。
島唄など、聞かれるようには成ったものの沖縄の歌としては・・・どちらかと言えば、沖縄周辺島の歌だそうで、確かにビギンや、元ちとせさんらの音楽は、宮古島や八重山と言ったところを発祥とするものです。
わたしも山城さんの番組に接するまでは、「てぃんさぐぬはな」などが沖縄の歌だと認識していました。そこで沖縄には宮中の音楽と、民間の労働歌の流れの2つがあることを知りました。また沖縄には東京、大阪のレコードレーベルと並ぶほどの数が存在し、録音やレコードは戦後ほとんど紹介されないまま出来ているそうです。
言葉は分かりづらいと言うよりも、何を歌っているのかが分かりません。解説されない限り、洋楽やクラシックのようにもいかない歯ごたえです。侮れない刺激がまだまだある、『沖縄音楽が聴かれていない』と思われるのが感じられます。
歌が廃れたのなら仕方も無いけど、たくさんのコンディションの良いSPレコードが充分にあるのだから活かさない手は無いと思います。
テレビでは『テンペスト』やら、沖縄の歴史背景を学べるのに、その時代の音楽は使われないでアニメの音楽のような効果音的な音楽が流れるだけ、テレビ番組、映画音楽を担当するのならせめて時代の沖縄音楽を取材して作曲して欲しい。望んではいけないことなのでしょうか?
6月のコンサートが楽しみです。
と言う次第で、2月26日は内容を急遽変更。

第286回蓄音器でレコードを楽しむコンサート

開催日時 2012年2月26日 午後1時30分
会場 熊本市立熊本博物館 2階研修室1階特別展示室

第1部 クラシック 生誕150年の作曲家シリーズ
ドビュッシー作曲 ヴァイオリン・ソナタ、子供の領分

亜麻色の髪の乙女、月の光・・・ドビュッシーのピアノ音楽は昭和の音楽を楽しむ様な親しみやすさがあります。愛娘のシュシュのための『子供の領分』は、大人が子供に弾いて聴かせるピアノ曲。第4曲の『雪は踊っている』は雪をまだ観たことの無い子供に、両親の美しい想い出を語って聴かせているようです。コルトーの語りかけるようなピアノを味わいましょう。

第2部は、珍盤特集となりました。曲は何が聴けるか、お楽しみに。

今月と次回の3月は、熊本博物館の一階特別展示室を利用できる模様です。音響条件も良いし、大型の蓄音器で聴き愉しんで頂けます。

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